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大好きな恋愛映画です。「ある日どこかで(Somewhere in Time)」(1980) を観て。

午前10時から泣けて泣けて...。

とても好きな作品です。公開当時はまったく振るわなかったようですが、
今現在カルト的人気があるのは共感できます。
とても上品にまとめられた素敵な映画です。

この作品で感心するのは、そのバランスの良さです。
何かが突出して全体のバランスが崩れることを押さえこんで
いるようにさえ感じます。

例えば...
「タイムトラベル」に関して、普通なら変な機械が出てきたり
妙に教義的になったり、わざとらしくなったりしますが、この作品は
すんなりと眠りから覚めた時点で成立しています。このスマートさは
とても共感できます。だって恋愛映画なんですから、余計なことは
必要ないでしょう。これでいいんです、というかこれがいいんです。
そして、過去から現在に戻るシーンも、二人の幸せな時間を間延びさせる
ことなく、突然断ち切るように訪れます。ここでも決して変な技術に
走ることなく、工夫によってよい表現になっていたと思います。

それからジョン・バリーの音楽。
主に弦楽を用いた美しい旋律が流れますが、ややもすると
この手の音楽ではヴァイオリンの艶っぽすぎる音(ノイジーでもあったりする...)
が強調されがちですが、(イタリアの某映画音楽作曲家。好きなんです
けどね...)それを極力抑え込んでまろやかなサウンドに仕上がっています。
それから、場面によっては、ピアノで同じ旋律を奏でますが
場面によって上手に使い分けているように思います。
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」も
この作品では重要な役割を果たしています。
ひさびさに聴くといいですね。この曲。

そして「露骨な表現」の排除。
暴力シーン、ベッドシーン等はほとんど見せず、一瞬で消えてしまいます。
これって含みがあって(個人的には)とても気に入っています。
加えて、ラストシーンではリチャードが死ぬかどうかも分からない
まま終わります。(原作は確か亡くなるはず...)
続きはすべて観客の頭の中でのみ作られます。
などなど...。





様々な出来事が後のシーンへの伏線となるようにきちんと
計算されて作られています。今日観たのはレンタルDVDに続き
2度目ですが、今日初めて気付いたところもありました。
初心者にも分かりやすく、没入しやすいとても良い脚本だと思いました。

そしてハッピーエンドではない終わり方。
学生時代に観た「カイロの紫のバラ」を思い出しました。

この作品に不満な箇所を見つけるとしたら、
二人がベッドで結ばれた後、朝の5時(だったかな?)に
じゃれあっている時のエリ-ズ(ジェーン・シーモア)が
妙に現代の人っぽく見えた事。(そう感じたのって私だけ???)
...とまぁそんな所です。


スーラの絵画のような映像
スーラの絵画のような美しい映像

素敵な風景の中の二人
美しい風景の中の二人

この作品の後だと思いますが、クリストファー・リーブは落馬により身体麻痺と
なり、確か2004年に亡くなられたはずです。そんな事も頭をよぎり、
観賞しながらも冷静ではいられませんでした。


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そして最後に、私ならでは(?)の視点で1つ。
ボートで会話をするシーンがあるのですが、このシーンを観ていたら
どこかで観たことがあるなーーーと思ったのですが、すぐに
思い出しました!! 成瀬巳喜男監督の「乱れ雲」の1シーンです。
加山雄三さんと司葉子さんがボートで会話をしています。
この作品もいいです。超おススメですよ。

まだ作られていないラフマニノフの作品を語り合う
1934年に作られたラフマニノフのメロディを口ずさむリチャードに問いかけるエリーズ。
知らないはずです。1912年なのだから。


乱れ雲のボートのシーン

「乱れ雲」での加山雄三さんと司葉子さん。この作品での司さんの美しさといったらもう...。


ところでこの映画の企画ですが、今年見逃した作品も、2011年は
(仙台を起点にした場合)山形と盛岡あたりで観られるようなので、
「ベン・ハー」とか「明日に向かって撃て」とか、今度こそは
映画館で観ます。来年は車で遠出をすることが多くなりそうです。
(まあ、今年も見逃した作品を宇都宮まで観に行ったりしましたけどね...)



ファンの方のサイトだと思います。
The SOMEWHERE IN TIME Web Site Japan

それからここも一応。
ある日どこかで wiki

サントラは何種類かありますが、一番いいのはこれでしょうか。
Somewhere In Time (1998 Re-recording)Somewhere In Time (1998 Re-recording)
(1998/09/08)
John Barry

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プロフィール

 二代目松四郎

Author: 二代目松四郎


「カメラと動画(+スチル写真)」
「音響と音楽」
「プログラミング」
を主なテーマに活動しています。
映画館と美術館と音楽ホールと
古い街並みが私の学校。

宮城県仙台市在住。

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