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「僕のアルバム」 写真:植田正治  求龍堂

10代の頃、機械としてのカメラにしか興味のなかった私が、
作品としての写真に目を向けるきっかけとなったのが植田正治さんの作品である。
砂丘で撮った植田調の作品群はもちろんのこと、「童暦」、「小さい伝記」等々
どれも優しさとウィット、それから“静的な美しさ”に満ち溢れていてとても魅力的だった。
当時は写真集を入手するのも困難で、古本屋や図書館で探した記憶がある。
植田氏関連の書籍がほとんど手に入った今、事あるごとに読み返している自分がいる。
何度も読み返してしまう写真集ってそう沢山あるものではない。

未発表作品が載っているとの情報を得たのではじめは興味本位でページを開いてみたが、
その内容に大きく心を動かされた。妻のポートレイトが沢山載っているが、どれも美しい。
一人暮らしの自分がちょっと憧れと嫉妬を感じてしまう世界がここにはあった。
静的であること、シンプルであることが逆に物言わぬ強い主張となっているように感じる。

砂丘で撮った妻のソロ写真がよく出来ていると思ったが、裁縫をしているピンボケの
ポートレイトになぜか強く魅かれた。そこには自分が幼少の頃に見た母の面影が
あったから…。

子供の写真や、彼が得意としたオブジェ写真も多数掲載されている。
植田ファン以外の方にも観て欲しい本です。おすすめです。

僕のアルバム 植田正治


僕のアルバム僕のアルバム
(2007/11)
植田 正治

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プロフィール

 二代目松四郎

Author: 二代目松四郎


「カメラと動画(+スチル写真)」
「音響と音楽」
「プログラミング」
を主なテーマに活動しています。
映画館と美術館と音楽ホールと
古い街並みが私の学校。

宮城県仙台市在住。

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