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「イーダ」の美しい映像に説教された?

桜井薬局セントラルホールにて観賞。
観客は4~5名。いつものことながら、自分にとって最高の空間。

こんなに映像の美しい作品はひさしぶり。
緊張感の伴う、圧倒的な美しさがそこにあった。
モノクロ、スタンダードサイズ。恐ろしく精緻なフォーカス。
石やコンクリート、モルタルの古い建築物が多い情景はモノクロでもその美しさが際立つ。
60年代のポーランドにまだ流れていた不穏な空気も上手に表現されているように感じた。

両親を探す過程の美しい映像の数々。
ヴァンダとのやりとりに見え隠れする聖と俗の対比。
ツボにはまった音楽。
修道女達の営みも含めた修道院内の美しい描写。
作品のカラーを維持するための的確な俳優の選定。
そして極めて抑制的で美しい性描写。

いつもムービーカメラを持って、細かい所を妥協しながら
映像を撮り続けている自分にビンタを食らわす作品であった。
映画:「一切妥協せずに撮れ!」
自分:「は、はい」
そんな作品。

最後に流れるJ.S.Bach のBWV639 はブゾーニ版で演奏はブレンデルであった。
ヴァンダとイーダ、それぞれのラストがとても意外だっただけに
この曲のタイトル「私はあなたを呼ぶ、主イエス・キリストよ」が
ことさらに重く響く。オリジナルはオルガンの曲なので、
ピアノによる演奏で少しばかりの軽さを感じるのが救いか。

パヴェウ・パヴリコフスキ監督の作品は今後もチェックしていきたい。
ほんと、ワイダやポランスキーなど、ポーランドからは
いい映画監督が出てくるなぁ。

映画『イーダ』予告編



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 二代目松四郎

Author: 二代目松四郎


「カメラと動画(+スチル写真)」
「音響と音楽」
「プログラミング」
を主なテーマに活動しています。
映画館と美術館と音楽ホールと
古い街並みが私の学校。

宮城県仙台市在住。

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